「1.年金とは」でもお話ししたように、一口に年金といっても私たちの周りにはいろいろな年金制度があります。
まずはそれらを大きく3つに分けて区分してみましょう。
第1の区分は国が社会保障の給付として行う公的年金です。国民年金・厚生年金保険・共済年金などがこれに当たります。
第2の区分は企業が従業員の 定年退職後の生活を図るために設けた企業年金です。退職金制度から移行してくる場合が多いため有期年金(年金の支給期間が決まっています。ちなみに公的年金は終身年金です。)とする制度が一般的です。代表的なものは厚生年金基金や確定拠出年金です。
(会社によっては企業年金のないところもあります)
第3の区分は個人が自分の責任と計画に基づき老後の所得保障の準備をする私的年金です。生命保険会社等の個人年金保険などがこれに該当します。こちらは、実際に加入されている方も多いのではないでしょうか。
年金制度の区分 | 目的 | 年金の種類 |
公的年金 | 国が社会保障の給付として行う | 国民年金・厚生年金保険・共済年金(共済年金はH27年10月以降厚生年金保険に統合) |
企業年金 | 企業が従業員の定年退職後の生活を図る | 厚生年金基金・確定拠出年金(日本版401k)企業型など |
私的年金 | 個人が自分の責任と計画に基づき老後の所得保障の準備をする | 生命保険の個人年金・確定拠出年金 個人型 |
本ページの記述は平成14年(2002年)時点の法律に基いています。現在の法律とは異なる場合があります。