66. 高校を卒業後、民間の企業に就職して20才で結婚、30才のときに主人が会社を辞め自営業をしています。
先日、私の父が年金の手続きをしたのですが、自営業の為ずっと国民年金を掛けてきましたが支給される年金額が4万円程だろうと言われ随分ショックだと言っていました。現在、83才の祖母と同じくらいの金額なんて、何年も掛けてきたのにと言っておりました。
今私は国民年金しか掛けていないので父の例を考えると国民年金基金を掛けておいたほうがいいかと思うのですが、国民年金基金を一口だけ加入するだけでは、厚生年金を掛けたきた方たちとでは随分格差があるんでしょうか。それと主人は、10年間は農協に勤めていたのですが、手続きは、別にしないといけないのでしょうか?(女性、既婚、自営業)
国民年金基金には地域型基金と職能型基金があります。
どちらも1口目の基本タイプ終身年金(A型、B型)に加入していた場合の年金の額は、65歳以降月額3万円です。2口目以降については、終身年金(A型、B型)か確定年金(I型、II型、III型)かを選択し、掛け金限度額(月額)68,000円まで何口でも加入することができます。2口目以降のものに対する年金支給額はそれぞれ月額1万円です。
掛け金の額は加入年齢に応じて設定されています。(参考に加入年齢35歳、40歳、45歳について下に表をあげておきます。)ただし、平成12年の4月以降からは掛け金が引き上げられますから、加入するなら3月中です。
ご主人が国民年金基金に加入する場合には、ご職業によっては職能型に加入するか地域型に加入するかが変わってきます。
以上のことから、例えば40歳から60歳まで1口目のA型のみ加入していた場合を考えてみると次のようになります。
20年間の掛け金合計: 11,700円×12月×20年=2,808,000円
65歳から75歳までの受給額合計: 30,000円×12月×10年=3,600,000円
この金額が老齢厚生年金と比べてどうなのかということですが、老齢厚生年金の金額は厚生年金保険に加入していた期間やその期間に支給されていた報酬の額をもとに計算しますから個人差がありますので比較は難しいでしょう。
加入時 年齢 | 1口目 | 2口目 | |||||
終身年金 | 終身年金 | 確定年金 | |||||
掛金月額 | 掛金月額 | ||||||
A型 | B型 | A型 | B型 | I型 | II型 | III型 | |
35歳 | 8,250 | 7,260 | 2,750 | 2,420 | 2,280 | 1,840 | 2,840 |
40歳 | 11,700 | 10,440 | 3,900 | 3,480 | 3,220 | 2,390 | 3,950 |
45歳 | 17,460 | 15,570 | 5,820 | 5,190 | 4,780 | 3,590 | 5,950 |
(2000.3.25掲載)
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