187.国民年金は夫婦1世帯でどちらか片方分の年金しかもらえなくなってしまったというのは本当ですか?あまりよくしらなくて素人のような質問なのですみません。それと、これからは払った金額はもらえなくなってしまったとも聞きました。これも本当でしょうか?(女性、1973年生まれ)
国民年金はすべての国民に年金を支給することを目的としています。年金をもらう権利は各個人に由来するものです。各個人が保険料を納めていたかどうかが年金がもらえるかどうかの判断の鍵であり、年金額の計算にも影響します。ですから、夫婦のどちらかの年金しかもらえないということはありません。ご安心ください。
また、保険料総額と年金の給付総額を比較した場合、どちらが多くなるかは人によって異なると思います。なぜなら、公的年金は完全な終身年金ですから生きている間は年金が支給されます。長生きすればするほどトータルでもらう額が増えるわけです。
寿命は予想することはできませんし、また障害など不測の事態がいつ起こるかも予期できないわけですから、年金をもらい始める時期も人によって違うでしょう。
年金をもらう期間の長さの違いが、国民年金から支給される年金総額の差になりますから、納めた保険料の額より年金総額が多くなる人もいれば、少なくなる人もいるということです。
(2000.6.25掲載)
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