170.明年、3月で定年退職ですが。すぐ、年金を受けるのがいいのか雇用保険を受け取ってからの方が得なのか教えてください。(男性、1941年生まれ)
年金の額と雇用保険の失業給付の額を比較することになると思います。年金額は現在お勤めの会社を管轄する社会保険事務所で試算してもらいましょう。
雇用保険の失業給付は退職日の直前の6ヶ月の賃金日額の5~8割が支給されることになります。
賃金日額・・・・・・・・・・・・・算出割合
3,230円以上4,290円未満・・・・・・8割
4,290円以上10,370円以下・・・・・・8割~6割
10,370円超13,410円以下・・・・・・6割~5割
13,410円超・・・・・・・・・・・・5割
失業給付の給付日数: 相談者の雇用保険加入期間は20年以上ですから300日
ところで、雇用保険法が改正されましたので参考までに。
相談者の場合には、3月で定年ということですから問題はありませんが、平成13年4月1日以降に退職日のある人は改正の影響を受けることになります。
これまで年齢と加入期間に応じて一律的に給付日数が増加する仕組み(90日~300日)でしたが、定年退職者を含め離職前からあらかじめ再就職の準備ができる人に対する給付日数を圧縮(年齢に関係なく加入期間に応じて90日~180日)する一方で、中高年層を中心に「倒産・解雇等により離職した人」には充分な給付日数が確保(年齢と加入期間に応じて90日~330日)されるように見直されました。
(2000.6.13掲載)
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