22.会社をやめて学生をしています。奨学金やアルバイトでまかなっていますが、国民年金をおさめるのは負担です。周りの人たちは、国民年金は私たちの世代がもらう頃には支給額が下がる可能性が大だからあてにならないといっています。一時的に免除をうけるとしても、再就職はなかなか厳しそうですし、見通しのたたないまま、年に10万円以上払っていくとなると、不安がつのります。
(学生、1969年生まれ)
確かに収入が不安定なときに、毎月、保険料を納めるのは大変なことです。
おっしゃるとおり、当面は保険料の納付免除を申請されるべきでしょう。ただし、前年に所得税を納めている場合は、免除になりません。
保険料の納付を免除された期間は、年金の受給権にも年金の金額にも反映しますし、10年遡って納付することができます。ところが、未納期間では受給資格期間にも年金額にも反映されませんし、いざ保険料を追納しようと思っても2年しか遡ることができません。
近年、年金なんかあてにならないといった風潮がありますが、不幸にも障害を負ってしまった若者が、保険料を納めていなかったために障害年金を貰えないといったことが起きているのも事実です。
ご自身の老後や万が一の備えです。慎重に考えてください。
(2000.2.25掲載)
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