262.私は20代の家事手伝いです。今は国民年金に加入していますが、将来年金を受け取るときは、私達の世代は半分あればよいほうと聞いたことがあります。いつも疑問なのですが、損をするなら、その分貯蓄にまわすほうがよいのではと思ってしまいます。それでも国民年金に加入して、何かメリットはあるのでしょうか?また、国民年金未加入の場合には、どんなデメリットがありますか?加えて、結婚した場合、主婦になって第3号になるか、共働きで厚生年金に加入するかということについても、現時点や将来的に、それぞれのメリットやデメリットを教えてください!(女性、1973年生まれ)
年金を受け取るときと言った場合に、多くの方は老後をイメージするのではないでしょうか。確かに公的年金には老後の生活を経済的に支える老齢年金もありますが、障害を負ってしまった後の生活を支える障害年金や、亡くなられた方の遺族の生活を支える遺族年金もあります。
私がメリットだと思う点は、老齢年金は終身であること、障害年金や遺族年金は、障害の程度や遺族の年齢などが支給要件を満たしているあいだは毎年支給されるということ。また、よく言われることですが、公的年金の年金額は物価に合わせて変動しますので、貯蓄と異なり急なインフレなどの影響を受けることはないこと。
加入しなかった場合のデメリットは、老齢、障害、遺族どの年金の受給権もなくなってしまうこと。
例えば、将来結婚されて第3号になったとしても、就職して厚生年金に加入したとしても過去の国民年金の保険料が未納になっているために年金が支給されないということはあります。せっかく納めた厚生年金の保険料まで無駄だったということになるかもしれません。
結婚後に第3号になるか共働きして厚生年金に加入するかは、年金に関するメリットやデメリットで決まることではないように思います。その時々の状況に応じて選択して行くしかないのではないでしょうか?
ただ、一般的には結婚後は短時間のパート勤務に就き、収入を調整しながら第3号の立場を保っている方が多いような気がします。ただ、最近では第3号の保険料免除の廃止といった声も聞こえてきてますので、こういった傾向は少なくなるでしょう。
(2000.11.20掲載)
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