223.厚生年金加入期間と国民年金加入期間があります。年金手帳は一冊ですが番号はふたつ持ってます。現在は扶養になってるのですが、以前に市役所で全部つながっているので心配ないと言われました。このたび社会保険庁から調査がきましたが、国民年金の番号しか入っていません。市役所と社会保険庁は別のものなのですか。きちんともう一度調べてもらったほうがいいのでしょうか。(女性、1949年生まれ)
相談者への通知には国民年金の番号しか入っていないとのことですが、それは基礎年金番号なのではないでしょうか。
従来の公的年金制度では、加入する制度ごとに年金番号が付されていましたが、平成9年1月より番号が共通化されました。この共通化された番号を基礎年金番号といいます。
この基礎年金番号は、平成9年1月当時加入していた年金制度の番号が採用されています。相談者の場合には、当時、国民年金の第1号被保険者か第3号被保険者だったのではないでしょうか。
また、「基礎年金番号のお知らせ」は、各個人宛に封書で郵送されています。ただし、平成8年12月から平成9年1月ごろ、厚生年金保険に加入していた場合には、勤務先に郵送され、各自に手渡されたと思います。(年金手帳を一括保管している会社では共に保管されているはずです。)
この「基礎年金番号のお知らせ」には、「ご照会」という調査票がついていて過去に加入したことのある年金制度とそのときの年金番号を記入し、社会保険庁へ返送するようになっていました。
市役所の方は、一般的にはこのような手続きを踏んでいるので大丈夫ですよといいたかったのではないでしょうか。
しかし、実際には「ご照会」の返送を忘れてしまっている方も多いようです。社会保険庁も、そういう可能性を考えて確認の調査を行っているのでしょう。このような調査にきちんと回答しておくと年金を請求するときにスムーズに手続きができますから、返送すべき書類がありましたら正しい情報を記入して返送しておいてください。
(2000.7.16掲載)
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