154.将来のことを考え、年金(変額)を考えています。
(1)個人変額年金と401K、どっちが私にとって有利なのか教えて下さい。
(2)401Kに加入した場合、その後会社をやめて主婦になった場合どうなるのでしょうか。
(3)株価低迷の今入ると徳なのではないかと思っていますがその点はどうでしょう。
(4)夫婦ともに変額年金に入るなら、主人とは別の会社または種類のものに入るほうがリスクは軽減できますよね。
私は31歳。既婚、共働き、子供なし。投信・株には興味があり、実際に運用もしています。主人の転勤の都合上、いつまで正社員として今の仕事を続けられるかわかりません。(女性、1968年生まれ)
今回のご相談は、確かに年金に関するものですが、資産運用面のご相談かと思います。私では、あまりお力になれませんが、401kについて簡単にお話しさせていただきます。
確定拠出型年金(日本版401k)は、企業が従業員のために掛け金を負担する「企業型」と、個人が金融機関の窓口で申し込み、自分で掛け金を負担する「個人型」の2種類があり、「企業型」が2001年1月から、「個人型」が3月から導入される予定です。
年金(一時金を選択することもできる)の受給権は、加入期間が10年以上あれば60歳から発生します。加入者が60歳以前になくなった場合には、遺族は積立金を一時金として受け取ることができます。
また、掛け金についても、受給の段階でも税制面は公的年金並に優遇されています。
それぞれの制度に加入できる人は次のような人です。
「企業型」:401kを導入している企業に勤めている人
「個人型」:自営業者や「企業型401k」も企業年金もない企業に勤めている人
どちらにも加入できない人:専業主婦(第3号被保険者)、共済組合員、企業年金はあるが401kはない企業に勤めている人
転職や退職時の積立金の取り扱い
「企業型」→「企業型」・「個人型」:勤続3年以上であれば、積立金を転職先に移し替え可能
「個人型」→「企業型」:加入年数と関係なく移行
退職して専業主婦になった場合や企業年金があっても401kはない企業に転職した場合は、掛け金の拠出期間が3年以下であれば、脱退一時金として積立金の払い戻しを受けることができます。3年を超える場合には、払い戻しはされません。
現在、相談者は、出産や育児、ご主人の転勤などの可能性があり、一つの企業に長く勤めることが難しい状況ですね。401kが導入されたとしても加入のメリットはあまりないような気がします。今後、相談者の状況が変わったり、401kの制度自体が変わったときにもう一度考えてみてはいかがでしょうか。
(2000.6.3掲載)
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